同じお金でも、現金だと躊躇するけどクレジットカードだと気軽に使ってしまう、という人は少なくないと思います。ネットショッピングでポチポチと、ポイントを貯めたくて積極的にカード(お金)を使っているような……。昔雑誌か何かで、そうならないために現金主義を貫くという方法が特集されていたけれど、今時は違うんです。
今、上手に貯蓄している人は、徹底的にキャッシュレス! 小銭なんて使わないそう。大手クレジットカード会社JCBの調査によれば、「キャッシュレス派」の年間平均貯蓄額は87.6万円で「現金派」(32.5万円)の2.7倍に。貯蓄額に大きな差が生まれています。
キャッシュレス派の人たちはどうやら、クレジットカードのほか、Apple Payやプリペイドカード、デビットカードなどを活用して基本的に消費は電子決済で行い、それらすべてを家計簿アプリに連動させている人も多いよう。カードとアプリを連動していれば、わざわざ家計簿をつけなくても日々の消費が把握できます。現金よりお金の管理が手間なく、確実にできるんですね。
では、キャッシュレス派と現金派の貯蓄額の差はどこにあるの? 先の調査でJCBが投げかけた「お金の管理が得意か」という質問に対し、キャッシュレス派は54.8%が自信あり、現金派は39.7%と低くなっています。つまり、貯蓄額の差はお金に関する知識と意識の差にあるんですね。
家計簿アプリやデビットカードなどを使いこなすのにもそれなりの知識も必要だし、キャッシュレスにすることで徹底的に家計が見える化し、意識が変わります。大事なポイントは、現金を使わないことではなく、カードを使うことで手軽に確実に、常に家計を把握し、お金を管理すること。
近頃はクレジットカードのような「後払い」以外の選択肢が増えてきていて、ほとんどの場所で電子決済ができるようになっています。2020年に向けて“キャッシュレス”は加速傾向! お賽銭さえも電子決済することができるキャッシュレス時代、カードだとついつい使ってしまう、なんて言っている場合じゃありません。私たちは現金でも電子決済でも消費が変わらないことを目指すべきなんです。
使えるカードの種類も場所も、便利なアプリなどツールもどんどん増えている今、この波に乗り遅れるわけにはいかない! ということで、賢いカードの活用方法例をお伝えします。
一般的なモバイルSuicaはViewカード以外でチャージをするためには年会費1080円が必要です。ところがApple PayのモバイルSuicaなら年会費無料でチャージもできるため、お気に入りのクレジットカードでチャージ分もポイントを貯めることができます。Suicaでの支払いで家計管理をしたい人で、既にApple Pay対応の端末を持っている人は検討すると吉!
代表例としてdカード、楽天カード、ヤフージャパンカード、リクルートカードなどがあります。特にdカードはローソンでのお買い物が3%オフにもなるため、ローソンによく行く人は有利です。
dカードユーザーならdプリペイドカードがおすすめ。例えば固定費はクレジットカード(dカード)、生活費はdプリペイドカードで家計管理をすれば、使い過ぎを防げるだけでなく、現金と違いdポイントも貯まります。
年会費がかかるゴールドカードですが、空港でラウンジが使えたり、海外旅行の保障がついたり嬉しい特典も。特にdカードゴールドなら、毎月のドコモケータイ/「ドコモ光」利用料金に対するポイント付与が10%と還元率が高いため、docomoユーザであれば、年会費分はポイントで回収できちゃう可能性大!
こちらを参考に、ぜひみなさんもカードを活用した家計管理を検討してみてください!
<監修> 風呂内亜矢(ファイナンシャルプランナー)
<ライター> 徳留里香
<提供> お金のデザイン
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