投資をする際、数多ある株式や債券から、何を選んだらいいかわからない。株式は資本や経営状態、債券は格付けと、評価の指標があると言っても、そのすべてを分析することは大変です。素人の自分が判断するのはちょっと怖いし面倒。それに、そんなに大きな金額で投資はできない。
そんな悩みを解消してくれるのが「投資信託」の存在です! 今回は投資信託と、上場投資信託(ETF)について解説していきます。
投資信託とは、多くの人から少しずつお金を集め、投資の専門家であるファンドマネージャーに資産運用をお任せする商品です。
商品によってそれぞれ特徴があり、国内の株式に投資しますよ、債券だけ、先進国も含みますよ、といったように、買う商品やその組み合わせなど、予め何に投資をしていくのか宣言をしています。宣言通りに商品を買って、ファンドマネージャーが資産を運用してくれるんです。
通常、株式や債券を買う際は、10万円とか50万円とかひとまとまり購入するには、ある程度の金額が必要になります。一方、投資信託の場合、ファンドマネージャーが投資を任せられた人たちからお金を集めて、まとまったお金を分散して投資をするため、少額の投資でも分散投資が可能になるんですね。
分散投資といっても、儲けを狙って銘柄や投資手法を攻めの姿勢で組み合わせるアクティブ型の投資信託もあります。でもその分、リスクや手数料も高くなります。一方、日経平均株価などある指標=市場と同じ動きをするように設計されたインデックス型の投資信託は、手数料は低くなり、市場の成長の恩恵を受けやすいとされています。
どんな投資信託を買うかは、自分の性格、投資に求めていることなどを商品の特性と照らし合わせて選んでいきましょう。
ETFは文字通り、投資信託を上場させたもの。商品の性質としては投資信託で、仕組みとしては株式投資に近く、「投資信託と株式のいいとこ取り」をしたものとも言われています。
ETFをひとことで言えば、ファンドマネージャーに任せる投資信託を株のように個人で売買できるようにした金融商品のこと。
投資信託は、そこに含まれる株や債券など、金融商品それぞれの取引が終了した時点で、1日1回、基準価額が決まります。そのため自分が一口いくらで買うのか、基準価額は購入する時点でわかりません。
投資信託の価格がつくのは1日1回であるのに対し、ETFは株と同じように市場が開かれているので、リアルタイムで値がつき、いつでも売買が可能になります。また、株が特定の会社への投資であるのに対し、ETFは商品に含まれる複数の対象に分散投資ができるんです。
さらに投資信託は、保有している間、販売会社・受託会社・運用会社の3社に「信託報酬」と言われる手数料を払い続けますが、ETFは販売会社に信託報酬を払う必要がないので、全体的なコストが割安になります。
低コストでオープンにいつでも分散投資ができる魅力的なETFではありますが、数あるETFから自分で商品を選んで組み合わせるのは、初心者にはやっぱりハードルが高い。ETFも含む投資信託の種類だと、日本だけでも6000種類もあると言われています。
そのなかから、自分にあったものをどう選べばいいかわからない人には、AIを活用してロボットが自分に合った投資先の組み合わせを選んでくれる「ロボアドバイザー」もおすすめです。たとえば、お金のデザインが運営するロボアドバイザー「THEO+[テオプラス] docomo」は30種類のETFから診断であなたにあったものを選んで自動運用してくれますよ。
<監修>
風呂内亜矢(ファイナンシャルプランナー)
<ライター>
徳留里香
<提供>
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