投資にはさまざまな商品があり、それぞれに特徴があります。では、自分に合った投資方法はどんなものなのでしょうか。今回は性格別に、おすすめの投資法を考えていきます!

投資において、日々値動きする「チャート」を見るのが好きか・嫌いかが大きな分かれ道となります。

チャートを見るのが好きで、勉強熱心な人

チャートを見るのが苦ではなく、知識を蓄えながら堅実に投資を続けていきたい人におすすめなのは「株式」です。景気の動向や企業の業績などを調査し、知識をつけながら、どの株を買って、どの株を売るかの判断ができれば、利益を得やすくなるでしょう。チャートを見るのが好きでも、多少の値動きですぐに売ってしまう短気な人にはおすすめしません。

チャートが見るのが嫌いで、穏やかな人

チャートを見るのが苦で、長期的な視点で穏やかな心で資産運用ができる人におすすめなのは「投資信託」です。豊富な知識がなくても、比較的商品が選びやすく、10年以上の長期的な視点で取り組めば、利益を得る可能性を高めることができます。積極的にすぐに利益を生み出したい!というせっかちな人にはおすすめしません。

チャートを見るのが好きで、せっかちな人

スピード重視で、すぐに結果を出したい!というチャレンジャーにおすすめなのは「FX」です。FXは数万円から取引が可能で、24時間市場が開いています。短期的なチャートを見てその都度軌道修正することが得意な人は、利益を狙っていけるかもしれません。ただ、投じたお金が新たな価値を生む性質の投資ではないため、一般的には資産運用のメインには据えにくい投資対象です。

チャートを見るのが嫌いで、気長な人

利益回収を焦らず、長い目で投資に向き合える気長な人に向いているのが「不動産投資」です。初期投資が高額になりがちなこと、入居者が集まらなければ家賃収入よりも物件維持費がかかってしまうというリスクはありますが、ローンを完済すれば、安定的にお金が入ってくる仕組みをつくることができます。購入時に入居者が求める物件を研究すれば、購入後は管理会社に任せることもできるので、頻繁にチャートを見る必要もありません。

旅行や輸入品が好きな人

旅行や輸入品が好きな人におすすめなのは、「外貨預金」です。予定している旅行先があったりワインやチーズなど買いたい輸入品が多い人は、円が高い時に外貨を買えば、円が安くなった時でも資産の価値を維持するのに役立ちます。また、1ドル100円で買い、ハワイに旅行へ行く時に1ドル120円になったとしても、100円で買った時の残高を現地で使う方法もあります。「ソニー銀行」では11カ国の外貨を購入でき、外貨預金残高を直接現地での支払いに利用できます(デビット払い)。為替の影響を大きく受けるため、大金を投資することには向きませんが、出張や旅行で海外へよく行く人にはおすすめです。

チャートどころか手放しで何もしたくない人

チャートを見るどころか、どんな金融商品を買うか、商品選択もすべて手放しでお任せしたい!という人には「ロボアドバイザー」がおすすめです。多くのロボアドバイザーが、年齢や収入など最初いくつかの簡単な質問に答えるだけで、あなたに合った投資を自動的にやってくれます。その後の「リバランス」と言われる配分調整もお任せできるので、特に何かをする必要がありません。

あなたに合った投資方法はありましたか? 人間にもいろんな性格があるように、金融商品にもそれぞれ特性とリスクがあります。それらを理解して、自分に合った方法を選んでみてください。投資に100%安全はないので、リスクを最小限にするためにも、ある商品の損失をほかの商品の利益で補えるように、一つに絞るのではなく、いくつかの商品を組み合わせる「分散投資」もおすすめです。その際も、今回お伝えしたそれぞれの特性を参考にしてみてくださいね。

<監修>
風呂内亜矢(ファイナンシャルプランナー)

<ライター>
徳留里香

<提供>
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