ボーナスや臨時収入が入ったとき、真っ先に使うことを考える人も多いと思います。でもちょっと待って! もしあなたのお金のサイクルが"狂って"いたとしたら、臨時収入は立て直すチャンスでもあるのです。
本来、欲しいものがあった場合、お金を貯めてから買う必要があります。欲しいものが先行して、支払いが後になってしまうお金のサイクルは"狂って"しまっているとも言えます。たとえば、冷蔵庫を買い替えたいと思ったら、毎月2万円ずつ貯蓄をして、その金額分が貯まったら購入する。冷蔵庫貯金ができていないのに、すぐに購入してしまっては、手元にお金があったとしても生活費あるいは貯蓄がなくなってしまう可能性もあります。
欲しいもの先行型の人こそ、ボーナスや臨時収入が入ったらあれを買おうこれを買おうと使うことばかり考えてしまいがちですが、「今回は使わない!」と決めるだけで、狂ったサイクルをもとに戻すこともできるのです。毎回ではなく、1回でいいので手をつけるのをやめてみると、日々の負債の帳尻合わせができて、いいお金のサイクルが戻ってきます。
欲しいものがある! 家族で旅行へ行きたい! など「贅沢支出」と言われるものについては、できれば1年の始まりに、今年やりたいことと一緒に突出した金額がかかるものを把握し、そのお金を確保するか、そのための貯蓄をするのがベストです。
1年の始まりに使うお金は決められないよ、という人は、せめて「今年いくら貯蓄するか」を決め、その金額は死守しましょう。
人生には「貯め期」が三度来ると言われています。
①独身のとき
②共働きで結婚から子どもが生まれるまで
③子どもの独立から定年退職まで
この三度です。この貯め期には手取り収入の20~30%を貯めたいところ。子どもの養育費がかかる時期は、小中学生で10%、幼稚園や大学など学費がかかる時期は5%が貯蓄額の目安となります。
この金額を目安に、年度毎に〆て、貯蓄額がいくらあるかを確認してみましょう。この貯蓄額が残される範囲での「贅沢支出」はよしとします。年間で帳尻合わせができればそれでもいいのです。
<監修>
風呂内亜矢(ファイナンシャルプランナー)
<ライター>
徳留里香
<提供>
お金のデザイン
計画通りに貯蓄ができていないなと思ったら、ボーナスや臨時収入は埋め合わせをするチャンスです!
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