今年のGWはなんと10連休!大型連休に海外旅行を計画している人も多いのではないでしょうか。今回のテーマは「海外旅行とお金」。
現金、クレジットカード、キャッシングなど、海外でお金を支払う方法はさまざまあります。持ち歩く安全性、換金する際の手数料、使える場所の利便性など、それぞれにメリット・デメリットがあります。
では、何をどう使うのがベストな選択なのでしょうか?
まず現金は、どの国においても、基本的にどこでも使えるので、とにかく便利。チップの支払いもスムーズにできます。
ただ、日本みたいに安全な国ばかりではないので、盗まれる危険性アリ。筆者も旅行中、友人がスリに遭い、現金を失ったため、運命共同体として、現金を分け合った経験があります。盗難にあったら手元に返ってくる見込みはほぼ0%。現金のみ、たくさん持ち歩くことはおすすめしません。
現金を両替する際、レートに上乗せされる「為替手数料」。この手数料はどこの換金所で両替をするかによっても変わります。
たとえば、日本の空港の換金所等で出発前に両替する場合、その国の通貨の日本における流通量によっても変わってきます。米ドル、ユーロ、英ポンドなど日本でたくさん流通している通貨は日本で両替する方がお得な傾向に!たとえば、日本の米ドルの為替手数料は3%ほどですが、現地だと10%を超えてくることも。
一方、日本であまり流通していないマイナーな通貨は為替手数料が10%を超えるなど高い傾向なので、現地で両替する方がお得なことが多いです。両替しすぎて、使わなかった分を日本円に戻した場合、合計約20%も引かれてしまうことに。それは避けたい。
現地では、どこで両替するのがいいのでしょうか? 安全性が高いのは、やっぱりホテルと空港。街中の換金所は、為替手数料が低いところから高いところまでピンキリです。ぼったくられる可能性もなきにしもあらずなので、ホテルや空港で両替するのが無難でしょう。
海外での支払い方法で一番おすすめなのは、クレジットカード。屋台など使えないお店もありますが、キャッシュレスが進んでいる国も多いです。筆者もカナダを旅行した際は、クレジットカードのみ、一切現金は使いませんでした。
不正利用されたとしても補償が付いているので、現金よりも安全性は高い。後日明細を見れば何にどれだけ使ったかをチェックできるのもクレジットカードの魅力のひとつですね。
クレジットカードは何より、換金レートもよく、現金と比べて為替手数料が安い傾向にあります。どの会社のクレジットカードを使うかによっても異なりますが、為替手数料は1.60~2.16%程度です。
クレジットカードによっては、旅行保険が付帯されているものもあるので、使い方次第で、よりお得に!
銀行の国際カードで現地のATMでお金を引き出すキャッシング。ATM手数料もかかりますし、一度お金を借りることになるので、手数料は高め。ただ、借りた利息にあたる手数料は、年率換算すると高いのですが、帰国後すぐに返済すると意外と安くつくこともあります。
とはいえ、国や地域によってはATMがあまりない場合もあるので、利便性は低いと言えるでしょう。ATMが故障するケースも考えられます。筆者も過去、旅先で街中のATMを使用した際、カードがなかなか出てこず焦った経験があります。
その国の通貨をいつでも引き出せるので、数カ国旅する人には便利ですが、1カ国だけであれば、キャッシングを利用するメリットは少ないかもしれません。
デビットカードは、即日決済、使えるのも口座残高の範囲内なので、クレジットカードだと使いすぎてしまう心配のある人にはいいかもしれません。
プリペイドカードは海外で使いやすくなっているものも増えてきています。たとえば、LINE Payは、JCBが使える国・場所であれば決済が可能。使った際に通知がくるので、適用されたレートもその場で確認でき安心にもつながります。
また、ApplePayも基本的にはMastercard、JCBの非接触決済に対応しているお店・カードであれば利用できます。日本で使用しているのと同じように、iPhoneをかざすだけで快適に支払いができるんです。
国や場所によっては有利な選択肢の順番が変わることもありますが、複数の選択肢の特徴を知っておき、旅立つ前に、その国ならどの支払い方法がスムーズなのか、確認するようにすると良いですね。
まとめると・・・海外でお金を支払う際は、基本はクレジットカード、必要最低限の現金を用意するのがおすすめです!
<監修>
風呂内亜矢(ファイナンシャルプランナー)
<ライター>
徳留里香
<提供>
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