いよいよ2019年10月1日、消費税が8%から10%に引き上げられます。消費者にとっては、2%と言えど、毎日の消費に10%の税負担は大きい。消費税増税目前!今回の増税を賢く乗り切るために、軽減措置など、今知っておきたいことをお伝えしていきます!

軽減措置の目玉はキャッシュレス決済にあり!

消費税増税に伴い、政府は少しでもその負担が軽くなるように、軽減措置を取ります。今回はどんな軽減措置がなされるのでしょうか。

その目玉は、キャッシュレス決済をした場合、2% or 5%がポイントや実質値引きで還元される施策です!

この施策の背景には、現状2割ほどのキャッシュレス普及率を2025年までに4割、将来的には8割にしたいという政府の目論見があります。

対象となるのは、クレジットカード、電子マネー、コード決済(QRコード決済、バーコード決済等)など。期間は、2019年10月1日から9ヶ月間。

ただし、日本全国どの会社・どのお店でも還元されるわけではないので要注意。「キャッシュレス・消費者還元登録事業者」として登録されている企業・店舗のみが対象となります。

また、還元率は、中小の小売・飲食・宿泊などが5%、コンビニ、外食、ガソリンスタンドなどフランチャイズ系列が2%。百貨店や病院などでは還元がありません。

と説明されても、どの企業・店舗で還元されるのか、わからないですよね。そこで、対象店舗には、こうしたポスターが張り出されるようです!

出典:経済産業省

同じ商品でも店舗によって販売価格は異なります。キャッシュレス決済で還元されるからといって、お店を選んでも、そもそもの販売価格が高ければ、必ずしもお得になるとは限りません。

ポイントが還元されるからと、お店を特定して無理な買い物をするのではなく、対象となるカードで恒常的にキャッシュレス決済をして、対象店舗であったなら、上乗せの還元が受けられてお得!くらいのスタンスが良いかもしれませんね。

今年もあります!プレミアム付商品券

キャッシュレス決済によるポイント還元だけでなく、プレミアム付商品券の発行も行われます。

プレミアム付商品券を購入して、対象店舗で買い物をすれば「25%」お得になる制度ですが、購入できる人と上限、使える店舗、期間は限られています。

今回のプレミアム付商品券を購入できるのは、住民税非課税世帯(年収約260万円未満)と0~3歳半の子どもがいる世帯(2016年4月2日から2019年9月30日までに生まれた子供がいる世帯)。

プレミアム付商品券は、1枚「額面500円、価格400円」を10枚セットなどで購入できます。上限は、対象世帯一人当たり20,000(額面25,000)円。有効期限は、最大で2019年10月1日 ~ 2020年3月31日の半年間で、対象店舗は、プレミアム付商品券を発行している地方自治体のエリア内の小売店になります。1枚の額面単位をいくらにするかや、詳細の発行スケジュールについては、自治体ごとで異なります。

プレミアム付商品券も、キャッシュレス決済の還元と同じで、プレミアムが付くからと言って、家族の上限まで購入し、対象店舗で買い物をしても、販売価格を考えると必ずしもお得になるとは限りません。

プレミアム付商品券には、経済の押し上げ効果と地域振興という政府の狙いがあります。賢い消費者としては、お得に見えるからといってむやみやたら買い物に走らず、本当に必要なものだけを買うよう、使い方を考えて導入できると良いでしょう。

<監修>
風呂内亜矢(ファイナンシャルプランナー)

<ライター>
徳留里香

<提供>
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